揺らぎのなかで生きている

※トランス差別の描写を含みます。 好きな色は?と訊かれたら即答できる。青色が好き。濃く深い青色が好き。だから持ち物も青色で揃えることが多い。Bluetoothのイヤホン、タイルのピアス、ロルバーンの手帳、ボールペン。そして水筒。 そう、水筒。 本当に不…

この身体の中に巣食っていく怒りを いつも上手に吐き出せない

時系列ガン無視でトピックで書き殴った。誰かに読ませる文章ではない ・出張 急に出張が決まり、慌ただしく準備をして向かった。同行者は年上の後輩(男性)。ひとりではなく同行者ありだから、食事を共にしなければならない。年上の後輩という微妙な立場で…

20200627

2020年6月27日、おれは大学院の修士課程にいて、2年目だった。新卒入社した民間企業を辞めて、転職はせず大学院への進学を希望したのが、この日の1年半ほど前。転職はしない、大学院へ進学したい、フェミニズムやジェンダーを学びたいと家族に話した時、母…

崩壊はきっと止まない

(※冒頭に暴力表現があります) 頭の中で、そいつに馬乗りになってその顔を殴る。殴って殴って、血だらけになった手でそいつの首を絞める。そいつの顔は血で赤くなって、首を絞められたことでも赤くなる。そうしてそいつは絶命する。おれは泣きながら立ち上…

これを「百合」というやつらは刺す

いつ“そう”思ったのか、“そう”しようと思ったのか、そこの記憶はすっぽり抜けている。何度か思い出そうとするのだけれども、その度に結論は「思い出せない」で終わる。 けれど、ずっと自らの鎖――というか重し、のようなものにしていることは事実だ。 「悪魔…

どこにだってある、どこまでもある

上長を怒らせてしまった。おれが悪い。ミスと確認不足が重なり、それを修正する為に、 忙しい中で別部署の上長に話を通してもらった。 お互いが悪いという痛み分けの方向で話が落ち着いていたのに、 最後の最後でおれがやらかした。 上長の気持ちを考えない…

この身体が嫌いだ

この身体が嫌いだ、とわかった。そう実際に頭の中で文章にすることでようやく納得がいったのかもしれない。「この身体が嫌いだ」。 小柄で、乳房があって、子宮があるということ。「女」の身体であるということ、そしてそれをおぞましく思っているのに誰にも…

2011.3.11

2011年3月11日。わたしはまだ高校生で、あの日は学期末テストの二日目だった。午前中で試験は終わって、土日を挟んで残り二日分のテスト勉強をする為に、地元の図書館の自習室でテキストと睨みあっていた。当時から周囲を遮断をするために音楽を聴きながら勉…

対等な共存を諦めたくない

言語は他人とコミュニケーションをとる際に必要となる第一のツールである。しかし、この言語というものを今一度見直す時、必要となるのはその言語持つ権威性や歴史、そしてそれが表す思想を読み取れることであろう。 多和田葉子の『エクソフォニー 母語の外…